高校登山部、山岳部って何するん?
こんにちは〜
高校の部活で学校によっては登山部とか、山岳部とかたまにワンダーフォーゲル部ってありますよね!
私は去年まで高校生で九州のとある高校登山部に所属していました。
そこで登山部って何するん?とよく聞かれるので私の高校時代の活動について書いていきます!
まずは大まかな年間スケジュールをみていただけたらなと思います。
4月:勧誘、新入生歓迎登山(近場の山で日帰り)
5月:総体の下見
6月:総体
7月:日帰り登山
8月:山の日登山会、合宿、9月の大会の下見
9月:大会
10月:大会の下見、秋合宿
11月:秋季大会
12月:クリスマス登山
1月:日帰り登山
2月:日帰り登山
3月:勧誘準備、日帰り登山
という感じです。
私の学校では平日の活動時間が長くて2時間しか確保できなかったので活動開始時間が16時に間に合う際は16時から天気図作成、2キロのランニング、30分歩荷あるいは筋トレ、山の勉強装備品の点検をしていました。
テスト期間が終わったあとの最初の部活では炊事練習ということで部活の中でご飯を作って食べてました。
スパゲッティやハンバーグ、ホットケーキとかを作った覚えがあります。
私の学校では月に1度は実際の山に行って登山をしてました。山頂でもご飯を作ったり写真を撮ったりして自由にしてました。
クリスマス登山では毎年恒例で山頂に行ってケーキを焼いて食べるということがうちの恒例行事でした。
クリスマスの日当日は学校で焼肉パーティーをしてました。
ここまで読んでいただいて総体?大会?天気図?歩荷?と意味不明なワードがいくつも出て来てわけがわからなくなってる人もいるかも知れません。
そんな方にでもわかるように詳しく説明していきますねぇ〜
まず総体についてです。
サッカー部やバスケ部とか陸上部とかと同様に登山部にも総体があります。
各県で優勝したら全国大会にも行きます。県総体では4人1チームでの行動、大会の工程は3泊4日テント泊で大会2日目と3日目に標高差800メートルくらいの山を登ります。2日間での歩行距離はで30km以上です。この際必要な装備は全部自分のザック(リュック)に、食料もテントも何もかも入れて持っていきます。1人あたりの荷物の重量はどんなに軽くても15kgです!(ルールで4人の荷物の合計重量が60kg切ったら減点とかいうのもあります。)
めちゃくちゃきついです!
いったい総体で何を競うのかと言いますとざっとこんな感じ
体力30点、歩行技術10点、装備10点、テント設営10点、炊事5点、知識20点、マナー5点、計画書10点って感じで各項目減点方式で採点され最も点数が高かったチームが優勝って感じです。各項目の採点基準はめっちゃ面倒なのでここでは割愛します!
私は県総体で敗れ全国に行けなかったのですが全国もだいたいこんな感じだと思います
ここまで読んでいただいただけでも総体がめちゃくちゃ大変なのはご理解いただけたかと思います。
でも逆にいうと大変なのはこれだけ。
総体が終われば純粋に登山を楽しむ、キャンプを楽しむという活動が主です。
さすがにこのような過酷な総体を生き抜くためにはそれ相応のトレーニングが必要です。私たちは総体をいかに少ないエネルギーでやり過ごすことができるかということを第一に考え、総体を楽にする→登山を楽にするというモットーの元活動してました。
大会について
総体ほどきつくはありませんが大会も1泊以上の日程であります。審査項目やルールは大会によりけりですがだいたい総体の基準と同じくらいで審査されます。
歩荷について
初めて「歩荷」という単語を目にしたひともいるかと思います。読み方は(ぼっか)です。高校総体をはじめ大会では荷物を背負って活動します。その際に耐えられるようにおもりを背負って階段をひたすら昇り降りするトレーニングをしてました。おもりは最初は13kgからはじめて慣れてきたら増やして最終的には30kgを背負って練習してました。
天気図について
高校総体では知識のテストの中に天気図の検査があります。天気図は毎日16時よりNHK第二放送で放送があっていてそれに合わせて作成をしてました。書き方はルールさえ覚えてしまえば簡単にできるようになります。一朝一夕で身につくものではないので書けるときは絶対に書いていました。
こんな感じでとてもきつい総体はありますが高校でキャンプの練習をしたり、ご飯を作ったりとても自由に楽しく活動してました。この部活をしていなかったら絶対に訪れることはないだろうという超絶僻地に行くことができたり、そこで新たな発見をしたり絶景を見ることができたり他の部活では確実に経験することがないことができます。
この文章を読んでいただき高校登山部がなにをしているのかなんとなくわかってくだされば幸いです。